全国の高齢者の行方不明件数
- 行方不明
- 23,668件
- 発見
- 17,842件
- 自分で帰宅
- 4,921件
- 死亡
- 548件
- 未発見
- 357件
認知症のある高齢者の行方不明
高齢期になると記憶力・判断力が低下してくることがあります。さらに認知症になると、道を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなり、その結果家に帰れなくなる方もいます。
警察庁の調査によると、高齢者の行方不明者は全国で23,668名(平成16年調べ)。そのうち未発見者は357名、死亡後に発見された方は548名でした。高齢化が進んでいる現在はもっと多いだろうと言われています。
認知症のある高齢者は、ただ意味もなく歩き回っているのではなく、ご本人なりの理由や原因があります。たとえば、これまでの生活の習慣から散歩に行こうとしていたり、昔暮らしていた実家に帰ろうとされたり、家族に怒られて今いる場所から逃れたいという衝動で出て行かれたり、といったことです。
行方不明者本人のことば(みつかった時)
- うちがわからなくなった
- 道に迷ってしまった(夜、玄関先からいなくなって)
- デパートに買い物に来た。帰り道がかわらなくなった、と
- 散歩しているうちに帰る道がわからなくなった。
家まで送ってほしい - (自分で交番にたどり着いて)
頭がばかになった、帰り道がわからない、と - 夫の命日で花をとりに山にいった。
- よそのおじさんに会ってたばこをご馳走になった
- 野菜をとりに来た(墓場でみつかった)
(永田久美子 「釧路SOSネットワークを利用した200例の分析から」)
まわりの対応の遅れが命取りに
認知症のある高齢者の行方不明の背景には、家族が認知症に気づいていない例や、気づいていても恥じたり隠したりして助けを求めなかったり、対応が困難で家族が疲れていたりといったことがあります。そのような状況でご本人は、迷ったり探したりしているうちに思いもよらぬ遠くまで歩いてしまい、よりどころもなく野外で過ごすうち、高齢ゆえ寒さに耐えられず亡くなっていたり、道を踏み外して側溝にはまっていたり、交通事故にあったり、といった例が報告されています。
そこで、このような出来事を未然に防ぎ、認知症の方やその家族を地域で支えるための住民ネットワークを築いていこうという動きが今、全国のさまざまな地域で始まっています。それが、『高齢者の見守り・SOSネットワーク』です。







